新しい教育のカタチ『Most Likely to Succeed』観てきました


この春中学を卒業したばかりの息子は、沢山の公立・私立・通信高校を見学・体験して、いっぱい悩んで考えて、高校に行かないという選択をしました。


「ここで何が学べるんだろう?」「自分の個性に合ってる?」見学に行けば行く程疑問がうまれて、絶対入りたい魅力的な高校がなかったのです。


元々、授業や学校の行事内容に疑問があった時や、1人で静かにバランスを取りたい時には、自由に学校を休ませていました。


彼の言い分を聞くと、例えばなぜ時間割りが決まってるんだろう?興味のあることを興味ある瞬間に学べたらめちゃめちゃ集中するし、そこで得た知識は忘れない。1時間授業もなぜ?もちろん集中力の問題もあるけど、ブチっと時間で終わってしまうのが惜しい。そもそも教科書通りに教えることになんの意味があるんだろう?それなら家でも出来る。だから教科書以外のことを教えてくれない先生の授業はつまらない。


他にも課題やテーマが与えられるけど、なぜ決まった制限の中での選択なの?新しい発見がうまれるかも知れないけど、その課題に興味がなければ苦しいだけ。だから授業として学ぶべき最終目的にたどり着けば、どんなやり方でもいい、もっと選ぶ自由が欲しい。


運動会や合唱コンクール、クラスの結束や協調性は理解できるけど、なぜ順位をつけたり競争するの?などなど。


保育園、公立の小・中学校で学んだ中で息子には疑問がいっぱいでした。彼は保育園の時、イス取りゲームや徒競走がキライでした。わざと負けたり譲っていました。卒園文集を創る時、園での愉しかった想い出は?と聞かれて、お遊戯会や遠足などではなく「おそばん」と答えました。遅番とは16:30からの、クラス分けやカリキュラムや制限もない自由な時間です。保育園には感謝してることもいっぱいですが、この言葉に親としてハッとさせられました。


そんな息子を見守る中でタイムリーに出逢ったドキュメンタリー『Most Likely to Succeed』。とても興味深かったです。


〈 以下自主上映を主催・支援しているFutureEdu Tokyo さんのHPより抜粋 〉

『Most Likely to Succeed』 は、「人工知能 (AI) やロボットが生活に浸透していく21世紀の子ども達にとって必要な教育とはどのようなものか?」というテーマについて、「学校は創造性を殺しているのか?」TEDトークで著名なケン・ロビンソンなどの有識者や、多くの学校取材を2年間積み重ね制作されたドキュメンタリー作品です。2015年の公開以来、7000以上の学校や図書館、公民館、教育カンファレンスなどで上映されています。 


 米国のカリフォルニア州にある High Tech High というチャータースクールに通う2人の高校1年生の成長を追いかける過程で、日本と同様な受験偏重型教育と、生きる力を身につける実践的な教育のバランスをどう考えるかなど、国は違えど似た状況も多く、教育を取り囲む様々な視点について考えさせられる作品です。〈 抜粋ここまで 〉


冒頭はこんなはじまり。ある調査によると、莫大な借金をして大学に入り卒業しても、53%は良い仕事に就けないか、大卒でなくても構わない仕事をしている。また、今の学校教育システムは軍隊や工場で活躍できる人材を育てるために124年前につくられたもの。 そして学習・習得の仕方は本来人それぞれで、色んなやり方があっていい。


確かに!と考えさせられることばかりでした。暗記型やテストのための勉強はなんの意味があるの?息子と一緒に見学に行ったある通信高校の説明会でも同じようなことを話していました。分からなかったらその場でネットで調べればいい。実際の職場ではそうだと。仕事やプロジェクトをうまく成功させていくには、もっと大切なものがある。そんなことを話していました。


映画に出てくるHigh Tech Highという高校は、2000年に開校した公立校で学費は無料。生徒は希望者の中から抽選で郵便番号を元に選抜。多様性が高く貧困層の子どもも多い。教科書やテスト、成績表はなく、人生のスキルを身につけられるようなユニークな授業をしています。テストの代わりに学期末の展示・発表というカタチをとり、クラス(グループ)単位で作品制作、表現などのプロジェクトに取り組みます。いわゆる課題解決型学習(Project-Based Learning = PBL)と言われる学習方法で、 展示・発表会は保護者や地域住民、企業などが自由に見学できるよう一般公開されています。


この期限(締め切り)があって、発表をするということに意味があります。どのように進めていけばいいのか、失敗したり間に合わなかったり、そこから生徒たちは多くの事を感じ学んでいきます。


そして素晴らしいのは先生でした。決まった指導法はないので、一年を通してどのように教え展開させていくのか、先生が独自に考えています。先生はgoodファシリテーター。生徒1人1人の個性を大切に見守ってくれています。1年契約という雇用形態にも関わらず、熱意のある先生から沢山の応募があるそうです。私には先生や教育関係のお仕事をされている友人・知人がいますが、今の学校・教育体勢は本当に大変そう。かわいそうなくらいです。だからこんな新しい取り組みは、生徒や子どもたちのためだけじゃなく、先生にとってもとても意味のある良いものなんじゃないかな?


まだ新しい試みなので、親の本音や意識の違い、これからの教育とは?こどもたちのみらいについて考てみませんか?映画はそんな終わりです。実際上映後はグループになって、今の教育を否定するのではなく、現状にうまく取り入れられそうな、こどもたちに本当に経験させたいこと、新しい授業を考えて終わりました。


帰って息子にシェアしていっぱい親子で話し合いました。これから息子がどんな選択をして生きていくのかは分からないけど、みらいは選んでいけて、希望があって明るいなと感じます。大人もこどもも、今までになかった斬新なアイデア、しくみを創り出していくチカラがある。制限のない世界へ。


私のつたない感想ですが、もっと詳しく知りたい、今後の上映スケジュールなど、興味のある方はこちらのリンクまで(予告編も観られますョ)

FutureEdu Tokyo


新しいタイプのこどもたちについてのご相談は

うみでお散歩バースコンサルでお待ちしています♡

うみでお散歩バースコンサル





Birth Creation

誕生を選ぼう。 意識1つでカラダは変わり、妊活やお産、子育てはもっとやさしく愉しくなる。 誕生も人生も自分らしくクリエイト! 大人のRe-birth。新しい子どもたちのサポート。

0コメント

  • 1000 / 1000