それって恋みたいだね♡2019 愛のホルモンオキシトシンのお話


2018年の4月にHPを新しくリニュアールしたのに合わせて、Blogもこちらにお引っ越ししました。

このタイトルは2016年に書いたものを2019年、今年16歳になる思春期の息子の心情を交えて書き直したものです。


思春期。進路や将来のことを漠然と考え始めた頃から、「生きるってなんだろう?死ってなんだろう?うまれるってなんだろう?」ただ無邪気だったこどもの意識が少しずつ変化して、そんな壮大な疑問と向き合い、時々どうしょうもない不安や苦しさの中で分からなくなってしまったり、気持ちが不安定になってしまったりします。


「オレってめんどくさいよね?」

「ごめん。こんなめんどくさいの育てておかあさんはしあわせ?」

「オレが親だったら、こんな子どもイヤだなって思うもん」


大丈夫。

あなたの気持ちを全部分かってあげることはできないし、時々ケンカもするけど、基本あなたのことが大好きで、いくつになってもかわいいかわいいって思っちゃう。子どもの思春期や反抗期は親子ともに分からなくなることもあるけど、でもどこか深いところで大丈夫って知ってるから。


2016年、ちょうど今くらいの寒い冬の夜、当時中1の息子は「オレのこと好き?」とふいに聞いてきたことがありました。 私は急にどうしたの?と思いながらも 「めちゃめちゃすきだよ」と答えました。息子は「ふーん。フシギだよね。親ってみんなそうなの?オレはさ、まだ全然結婚とか自分のこどもとか想像できなくて。正直こどもとかあかちゃんとか別に好きじゃないし、多分苦手だし。ちゃんとかわいいって思えるのかな?」


私は「それは大丈夫にできてるんだよ。妊娠やお産のしくみに自然に組み込まれてる。あかちゃんを無条件にかわいいと思える、こどもを信頼できることは全部大丈夫にできてるんだよ。」というお話をしました。 

 

「かあさんね、誕生に関わる仕事してるでしょ。『愛情』はね、大丈夫な仕組みになってるの。お産の時にね、オキシトシンってホルモンがでるの。 それはもうドバ〜ってでるんだよ。妊娠中から少しずつ多くなって出産後頂点に沢山でるの。カラダに働く作用としては、お産の時に子宮の収縮を助けたり、産後の母乳の分泌を促進してくれる役割がある。


でね、このオキシトシンってホルモンはこころや精神にも作用して、あかちゃんのことをかわいくてかわいくて仕方がなくなっちゃう効果があるの。これは無条件に理由なくそう思っちゃう。他にも絆を形成したり、自分のことはもちろん他人を信頼することができるようなホルモンなんだよ。この精神的な作用が注目されて、現代では人口のオキシトシンを自閉症の人に対して使う研究がされてたりする。他者の感情を理解する方法や、その際使われる脳の活動が改善されたなど、コミュニケーション障害によい効果があげられてる。


オキシトシンは自然に脳から分泌されるホルモンだから、ストレスを感じたり環境に大きく左右される。医療介入のしすぎやいらない薬の投与が、自然に出るはずのホルモンを少なくしちゃう。お産の直後、ママもあかちゃんも安心で静かな時間があったのか?とかね・・。   


出産したら自然に抱っこしたくなって、抱っこしてるとドバドバでるの 。ママにもあかちゃんにも一緒にいるパパにもでるんだよ。だからこの時間そうしたいだけ抱っこしてていい。      


へその緒をすぐ切って、吸引して(元々あかちゃんは自分で吐き出す力があります。例えば、いわゆる第3回旋で頭まで出てその時に、口から鼻からぶーっと上手に吐き出す子がいたり。)赤ちゃんのからだを拭いて(本来自然な皮脂は拭いたり洗ったりする必要はなく、あかちゃんの保温に必要だったりします)。身長・体重を計るため一度引き離されてしまうといった処置が一般的に行われています。


本来この時間の自然な抱っこは、肌と肌がふれあい親の常在菌を受け入れ免疫が付きます。抱っこしてると自力でおっぱいを吸おうともぞもぞ動き出す(這い上がる)あかちゃんもいます。時々様子を見て少し手助けしたりしますが、あかちゃんはおっぱいの香りを察知して乳首にお口が触れると、誰に教わった訳ではないのに、もごもご上手に口やアゴを動かします。口を動かす事で脳は刺激され、あかちゃんの成長に必要なホルモンが出はじめます。そしてそれはママのカラダを産後のカラダにチェンジさせます。自然で安全な胎盤の排出を促します。母乳をつくる準備もはじめます。


ほんとにほんとに誰がこのカラダのしくみを創ったの?と感心するくらい、安全で安心で完璧なシステム!!私は助産院でのドゥーラ時代、一件問題(例えば陣痛が遠のいてしまうなど)かと思えるお産のすすみの中でも、本当に完璧な誕生のしくみを何度も体験しました。


愛情のホルモン、絆形成に欠かせないホルモンが沢山でる時間。どう過ごしたいですか?情報や頭ではなくその時どうしたいか?何を感じてそうするのか?お産当日だけでなく、妊娠中から誕生までの気持ち、感情、2人の関係、自分自身のこと、 産院、お部屋の雰囲気、環境、すべてのエネルギーがホルモンに影響を与えます。


もちろん医療介入を全部否定する訳じゃなく、少しの処置や薬で安心するのなら、ちゃんと説明を受けて納得して、してもらったらいいと思います。情報に惑わされず、ママ自身が感じる気持ちに正直であって下さい。


さて、こんな長い話をした訳じゃないですが、お産のホルモンの話を聞いていた息子は


「それって恋みたいだね。だって理由なくでしょ?うまれた瞬間恋に落ちるんだね」 って。 



そうね・・ あなたがうまれた瞬間、かあさんはあなたに恋をした♡かわいくてかわいくて仕方ないが溢れた。きゅーんとした気持ちが溢れた。(元)パートナーにも感謝が溢れた。妊娠からお産の時、Max溢れ出たオキシトシン。愛の効果はきっとずっと続いてる。 


だからあなたをとても信頼しています。ケンカしても、この先どんな道を歩んでも、つまずいても失敗しても、時に何もできずに立ち止まっても、あなたの未来は大丈夫って思ってる。深いところであなたを信頼しています。そう揺るぎなく思えるのはかあさんの強み。自信です。


もちろん愛情形成のすべてがお産だけから来てる訳じゃないと思うけど、やっぱりどんなお産をしたかを大切にしていきたい。伝えていきたい。だってそんなホルモンのしくみがあるなら、どんどん使ったらいいと思うから。


触れる(マッサージをする)、Kissをする、Hugする、カラダをあたためる、リラックスする、安心する・・ そんな日常の普通のことで、沢山でるようになってる愛情のホルモン。絆を深める信頼のホルモン。日常のふれあいで出るホルモンだからパパとなる男性も出ます。時に男性は誕生に関してママには女性にはどうせかなわないって思ってしまうかもしれません。でもママにあかちゃんに普通に触れることでkissをすることで、Hugをすることでお互いに出るんです。だから大丈夫です。パパと深くつながってるやってくるあかちゃんもいますよ。


カラダって本当におもしろいな。誕生のしくみってすごいな。


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