「そのままでいい」
先日、ふるさと足利(栃木県)へ久しぶりに帰りました。Bestなタイミングで過去への旅。色んな友達に逢って、大笑いして、想い出して、手放して、感謝の旅でした。
その時ふっと2016年の素敵な旅のことを想い出しました。このタイミングで想い出すのもきっと自分へのメッセージ。障がい者施設で感じたことをシェアします。
ふるさと足利にはCocoファーム(こころみ学園)という、成人対象の知的障がい者更正施設があります。
1958年、中学の特殊学級の教員とその学級の子どもたちが中心となって、2年がかりで勾配38度の急斜面3へクタールを開墾。葡萄と椎茸の栽培を中心とした農作業を通して園生の自立を目指しました。
その後、父兄の出資で有限会社「ココファーム・ワイナリー」を設立。醸造の許可を得てワイン造りを開始。 開墾以来、除草剤はいっさい使わず発酵は野生酵母(天然の自然酵母)。丁寧に丁寧に造られたワインは沖縄サミットの晩餐会でも使用され、その事業形態も社会的に表彰を受けています。
私がまだ地元に居た頃から素敵な場所だったココファーム。今回はじめて見学の申し込みをしました。ガイドさんのお話はヘタなビジネスセミナーより、自己啓発講座より面白くて、沢山のエピソードが言葉が胸にぐっと響きました。
例えば『カラス係りのお話』。ある知的障がい者さんが農作業や施設の仕事をせず、葡萄畑に隠れて遊んでばかり。でもその人は葡萄畑に一日中いることが 『すき』で『しあわせ』なんだそうです。
困った職員がどうしたものかと思っていたところ、ある日その人の周りの畑だけカラスに荒らされていないことを発見! その人はめでたく『カラス係り』に任命され、一日中葡萄畑にいていいことになりました(笑)
『そのままでいい 』
自分のしあわせが自然に無理なく役に立っていく。
障がい者さんへの言葉かけも工夫があって面白かったです。葡萄の選別の基準をどう教えたらいいのか考えて『自分が食べたくないな〜って思った葡萄は取り除いてね』 と伝えたところ、機械ではなく 丁寧に本当においしいものだけが残ったそうです。
急な斜面での作業は自然と体力が付き、教えなくても自分で危険な場所をさけるように学習していきました。
50年以上の歴史の中で、きっと最初からうまくいった訳ではなく、障がい者さんと共に沢山の体験をしてきたと思われるガイドさんは、多分初期からのスタッフさんで、懐かしそうに微笑みながら色んなエピソードを話してくれました。
見学後、ぶどう畑の上に登れると聞いて私は超急斜面をがんがん歩いていきました。
がんがん歩きながら「ああ、そのままでいいんだ 」自分が満たされていて、それが自然と周りの役に立っていくような世界。ううん。役に立つ、というのは変な意味合いかな?無理やりなにかになるのではない在り方。自己表現。ムリのない世界。
それは自分へのメッセージ。思春期の息子へのメッセージ。
上から下を眺めると
(終わりから今を見ていくと)
全部大丈夫って思えました。不安に感じてたことや自己否定などが洗い流された素敵な素敵な旅になりました。
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