陣痛ってなんであるんだろう?
陣痛の時間がすきです。
私は以前、助産院でドゥーラをしていていました。マタニティyogaのインストラクターでもあるので、毎週yogaに来てくれる生徒さんがそのままその助産院でお産をしていました。生徒さんはお産まで毎週来てくれるので、回数的には助産師さんよりも多く逢うことになります。
だからママと赤ちゃんの様子がよく分かります。お産の当日助産師さんと一緒にお産を見守ります。呼吸を助けたり、マッサージをしたり、温めたり、何もしなかったり(笑。何もしないのも1つの方法です)
だって本来何もしなくても、ママもパパも(パパの意識もあかちゃんとつながってるので誕生の進みに大きく関わっています)あかちゃんも、ちゃーんとうまれ方を知っているから。
陣痛って痛いもの。できればそんなのない方がいいと思いますか? 私は経産婦でもありますし、色んなお産に立ち会ってきましたが、 全然イヤなもの、イヤな時間ではないと思っています。
私が息子を産んだ時、陣痛は夜の12時くらいにはじまりました。助産院に電話すると 「じゃぁー、まず寝よう!たっぷり寝よう」 そう言われました。時々痛みで起きるけど、結構普通に寝れるもんなんだなぁと思いました。朝になって電話をすると「お産は体力!朝ごはんしっかり食べてこっちに来たらきっと丁度いいよ」 そう言われてご飯を作ってしっかり食べました。ああご飯も普通に食べられる。普通の日常なんだ。そう感じたのを覚えています。
陣痛の時間は本当に素敵な時間です。ご夫婦の色んなお話を聞くのが好きです。2人の思い出、今なんでこんなこと思い出したんだろう?って記憶が出てきて盛り上がったり。
実のおかあさんが付き添っていて娘さん(ニンプさん)を産んだ時の話が聞けて、母と娘さんのためのいい時間になったりします。
ママが叫ぶのも好きです。かっこいいです!ママが痛がっててもパパがひょうひょうととぼけてるのが好きです。ママが吐き出す素直でかわいい感情を、パパが聞いてくれるのが好きです。
立ち会う上のお子さんがママのお世話をするのがかわいいです。上の子どもたちがお産は特別なものじゃなく、普通におもちゃで遊んでるのが好きです。おばあちゃんが感動して泣いてて、上の子どもたちに「お前たちはこうしてうまれてきたんだよ。すごいね」って言っても、子どもたちは普通じゃんと捉えてるのが好きです。
どんな年代のお子さんも、その子なりにゆっくりお産や誕生を理解していく時間(うまれてからただ対面するのではなく、ママの妊娠から陣痛、お産までの全て)が好きです。
あかちゃんだって頑張ってるんだからママも頑張らないととか、我慢しないととか、この痛みを超えてママになるんだからとか、いのちの重さを知るために、などなど。そんな想いや、だた痛くて苦痛な時間って思ってたら、それはもったいないと思います。(そもそもあかちゃんは頑張っていません。助産院での自然なお産で、頑張ってる風なあかちゃんを見たことは一度もありません。みんなパワフルで、うまれる楽しみいっぱいにやってきます。)
どうして陣痛ってあるんだろう?
肉体的にはあかちゃんがうまれるのを助けるカラダのしくみ。でもそこになぜ痛みがあるんだろう?なぜある程度の時間がかかるんだろう?ちなみに痛みに関しては、カラダから沢山のお産のホルモンが出るので、本当はただ痛い訳ではないです。(だから例えば電流でパパに陣痛体験なんてアホなやり方はナンセンスです!)
痛みは呼吸でコントロールできるし、リラックス出来ていて安心に包まれていれば、痛みを感じない、しあわせで仕方ない、痛い記憶なんて忘れちゃう、ちょっと興奮して達成感や高揚するような、誕生が起こるカラダのしくみって、本当にすごくて完璧なんです。
私は、陣痛って上記のようなあかちゃんを迎える側たちにとっての、それぞれに必要でやさしい時間のためにあるんじゃないかな?と思っています。そして新しいまっさらなあかちゃんを迎えるために、ママが解放される、壊れる必要があるのかな?そんな風に思うよになりました。
1つ前のBlogで『子どもは個どもと思ったらいいかもです』という記事を書きました。子育ては思うようにならないことがいっぱいです。そして子どもは自分の所有物でもありません。(例えば、子はかすがい的な夫婦関係をつなぐもの、自分ができなかった夢の代行、愛情のすり替え、依存の対象など)そこまで重くなくても、自分ともパパとも誰とも違う、まっさらな1つの個性。まだどんな集合意識や常識にも染まってないピカピカの個性です。
そんな子どもたちがまっすぐに育っていくために、この地球でその子なりにやりたいことをして楽しむために、表現するために、狭い捉え方での常識や固定観念のない、両親が柔軟な状態であることがいいのかなって思います。
だから痛みというか、誕生の前に陣痛があるのは、自分ではどうしようもなく分からなくなるような感覚、感情も正直な想いも全部出ちゃうような状態、ムリやり通常を超える、今までの自分を超えるしかないような、そんな誕生の智慧のように思います。
家族や兄弟、パートナー、社会で色んな人に出逢って生きてきて、響き合って気づくこと。他人を鏡とする必要はないけれど、分かりやすいからそうしてきた。それでも変えられない思考のクセってありますよね。そんな感情の大掃除がドカンと起きる陣痛ってすごい!
痛いけど、痛くない波がある不思議なカラダのしくみ。海の波のようなやさしい陣痛。寄せては返す自然なリズム。
陣痛中、夫婦で色んな話しをしてください。自分ともいっぱいお話しをしてください。出てくる感情を楽しんでください。誰にも1mmも気を使えない(気にしない)素の状態、色んな自分を発見してください。壊れちゃってください。許してください。あれもあり、これもありかも?な柔軟であってください。
陣痛の時間は、しあわせないい時間だと思います♡
子育て・不妊・自然なお産についてのご相談は、うみでお散歩バースコンサルまで。
または各Birthセラピーでお待ちしています。
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